1999年5月

「今月の農作業」


民にとって一番忙しい季節は「春」。
それも5月が、最盛期です。

1、田に水を引く。
ことわざに「我田引水」とある通り、水はみんなのもの、水路はみんなで使うもの。わかっちゃいても水の奪い合いになります。雪解けで水量豊富な、我が地域ですが、あぜ端で、水の取り合いでケンカしている人さえ見かけます。もちろんネズミやモグラの穴をふさいでおかないと、水は田んぼにたまってくれません。

2、代かき。
トラクターで田んぼに入り、ガチャガチャとかきまわします。水と土をさっと混ぜ、トロッとすれば出来上がり。均平にするという目的もあり、実は機械作業の中ではもっとも難しい作業です。

3、田植え。
代かき後、1〜2日すると水が落ち着いてきます。そしたら田植え。1ヶ月ほど育てた苗を田植機にセットし10条ずつ植えていきます。それにしても、田植機は画期的な機械です。昔は手で植えていたんですからね。今の機械は、植え付け株数1平方メートルあたり何株、一株あたり苗本数何本、植え付け深さ何センチ、まで細かく設定できます。

4、施肥
一番初めの元になる肥料なので「基肥」といいます。苗の根がよく張るように「根付け肥」ともいいます。
先月作った菌体資材を中心に、田んぼの微生物・小動物の繁殖を促します。

5、水の見回り
根が活着するまで、植えてから約1週間。水温を高めに保ち、水深は5センチ。水の取り合いで昼間の水路には水がないこともあるので、深夜に懐中電灯を持って田んぼを回ることもたびたびです。

6、除草剤散布
コメ作りは雑草との戦いです。こわいのはヒエ。とにかく”低農薬栽培”を唄っておりますので、あとにも先にもこの1発のみ。6月7月と、手取り除草をしますが、ぴしゃりと効いていないと、地獄が待っています。




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