2000年12月

「ヴァセクからの手紙」

>この間毎年使わなくて部分の田の話について私にちょっとう教えてく
>れませんか。英語でも日本語でもいいです。もう一同お願いします。何
>ヘクタールを使わなくていけないか、いくらもらうか、同使ってもいいか
>などちょっと書いてもいいですか。 おこめのわらを度やって使う。
>これでお元気ね。
>また会いましょう。
>ヴァセク

 こんにちは。静岡での生活にはもう慣れましたか。
 返事が遅れまして誠にすみません。
 さて、ご質問のあった件につき、ご説明申し上げます。
 この夏、草刈りを手伝っていただいた田んぼが「減反の田んぼ」です。減反とは、国の政策で米を作ってはいけませんと決められている田んぼのことです。 政府は「たくさん作りすぎて米の値段が暴落するのを防ぐため」と説明し、減反のことを生産調整と呼んでいます。しかし、作った人に金を出すのではなく、作らなかった人に出す補助金って、どこか間違っているように僕は思うのですが。こんな農業政策は他の国にもあるのでしょうか。教えてください。
 今年の減反の概要は次のとおりです。
★1、耕地の31.5%の面積を減反。これはすべての生産者に同じ率。他人と貸し借りは出来ない。休耕する場所は、生産者が自分で決めることができるので、住宅地の真ん中にある田んぼに作付けし、区画整理の済んだ大きな田んぼを休むのでも構わない。
★2、減反の田んぼに出る補助金は、減反の内容によって違います。一番たくさんもらえるのが、大豆やソバの作付けで、10アールあたり約3万円だったでしょうか。転作といいます。計算方法は分かりにくいので、詳しくは農協か役場の人に聞かないと僕も分かりません。ほかには、稲を作って途中で刈り倒す(青刈り)や、牧草を作るのも結構たくさんでます。何も作らず草刈りするだけの休耕田が、一番安くて 4000円くらいだったと思います。転作を集落共同でやるとさらに3万円くらいもらえたはずです。
★3、減反の方法は、米さえ作らなければ何でもいいのです。野菜でも花でも麦でもOKです。ビニールハウスを建ててもいいのです。ただしご存知の通り、板倉町は豪雪地帯なのでビニールハウスはむずかしいですね。果樹を植えてはいけません。

 わらの話は、また次回にさせてください。
 とりあえず以上です。日本語わかりますか。
 ご意見ご感想お待ちしています。
 ではまた。

 



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