「鍋、いいね。」

 朝昼晩と3回の食事のうち、最低1回は、もう鍋物です。わが家では大きな土鍋が、昼と夜、2回登場することも珍しくありません。カセットコンロは、台所の食卓中央に常駐しています。
 鍋料理はとにかく体があったまりますし、それに何人かで、「鍋をつつく」という感じ、すごく好きです。
 今は、新大豆も出回ってきて豆腐がおいしいので、基本は湯豆腐です。土鍋に水とコンブを入れて火にかけ、そこに豆腐と、白菜と、きのこ類なんかを入れれば、ただそれでいいんです。薬味とかタレは、ポン酢、ゆずしょうゆ、大根おろし、七味唐辛子、刻みネギ、そんなところでしょう。実に安上がり、実に簡単。でもこれが不思議と毎日食べ続けても飽きないんです。冷蔵庫に、残り物の鶏肉とか、ニンジンの切れっぱしとか、コンニャクとか、春菊、もやしとかあれば、なお良し。調理は簡単ですし、冷蔵庫の掃除もできて、野菜をたくさん食べますから、いいことばっかりですね。
 ときに! ここに日本海の海の幸が入ると、急に豪勢な感じになります。冬の新潟の海は荒れる日も多く、けっして居心地のいいところではありませんが、魚はうまい。絶品です。
 1、ベニズワイガニ、2、スケソウダラ、3、カキ、4、アンコウ、5、シャケ、6、カワハギ、7、各種エビ、・・・いずれも鍋によくあいます。
 まあ、普段の食卓では、せいぜい多くて1〜2種ですが、魚介が入ると一気にグレードアップしたものになりますね。スープに深みも増しますし。地元で水揚げされるものばかりですから、ただの湯豆腐から高級感のある寄せ鍋になっても、そう高価なものではありません。庶民の食事です。(東京なんかで食べると高そうだなあ・・・?) あ、生ダコを薄くスライスして、タコしゃぶもうまい。
 お相撲さんが、毎日ちゃんこを食べてるのと同じで、わが家も毎日、鍋料理です。栄養のバランス抜群。食欲のないときも食べやすい。調理・あと片付け、いずれも簡単。飽きない。お酒もごはんもよく進む。なぜか会話もはずみます。
 最後のカキの1粒をだれが食べるのか、あの家族でお互いにけん制しあう感じが、たまりません。




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