「アフコを作りました」

 秋山農場の農産物を専門にとり扱うアフコという会社を作りました。代表は、秋山農場の代表と同じく、私、秋山直樹が務めます。
 どうしてこんなことになったかというと、それなりの理由があります。
 秋山農場もはじめて7年、よそから移り住んで農業をしてきた、いわゆる「新農民」としては、まあ順調にまわってきたほうだと思っています。(昨年は、天候不良による不作や、私自身の体調不良もしましたが、・・・) 地域や地元からの信頼もずいぶんと得た気もしますし、なによりも、農産物の直接販売する割合が年々伸びています。お客さんの数も、売上げ金額も、当初には想像もしなかったほど、増えました。直接のお客さんから評価を受けている部分が、伸びているのですから、本当に嬉しい。そしてとってもありがたいことです。
 拙いホームページもやってますけれど、そこからのご注文も着実に増えています。農業なのか通信販売業なのか、自分たちでもよく分別がつかなくなってきました。電子メールで注文をくれる人なんていうのは、見たことも会ったこともないわけですから、そういう人から定期的にご注文をもらえるってのは、とても不思議な感覚で、でもとってもあったかい気持ちになります。これはうまく説明できないんですけれど、声も聴いたことのない人から、「いつもおいしくいただいています」なんて年賀状なんかいただくと、もう、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・。
 農業ってのは、もうそれはそれは太古の昔からある古い産業なんですけれど、通信販売業は、まだとっても新しい商売の形式です。本当のことを言うと、まだ法律さえ充分に整備されていません。ですから、いつも前例のないトラブルと隣り合わせ。勉強することばかりです。カタログ販売でさえ、まだ10数年、インターネット通販なんて、ここほんの数年の世界です。「農業」というとっても古い体質と、「通信販売業」というとっても新しいシステムを、どううまく融合させるかが、これまでの秋山農場の課題でありました。で、夜も眠れないほど考えて、半分病気にまでなりながら、結局、そこの部分を分離させてしまおう、ということになりました。
 秋山農場は純粋な農業、すなわち農産物の生産に特化し、それ以外の部分は、アフコで考えていこう、アフコで運営していこうという主旨です。
 別の言い方をすれば、秋山農場は「農場」とは名ばかりの個人事業です。秋山直樹1人の資本金(元入金)でスタートしていますし、まあ近所の農家と実態としてはそう違いありません。生産規模が少しばかり大きいことと、ブランド農産物で日本中に顧客がいること以外は・・・。でもアフコは、私や妻(秋山由季)以外からの出資も仰ぎましたし、私1人、または秋山家所有の会社ではありません。税理士の先生からは「珍しい形式の会社ですね」と驚かれましたので、もしかすると、農業と密接につながりのある会社としては、設立の目的や、人的資源の組み合わせなど、国内にあまり例を見ない新しいタイプの会社なのかもしれません。
 時代は確実に変わってきています。現実を見極め、秋山農場のブランドイメージを維持しながら、新会社アフコは、新しい農場のあり方について食べる人たち、お客さんと一緒になって考えていきたいと、本気で思っています。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。




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